株式会社愛しとーと、九州大学、福岡県は、それぞれのノウハウやスキルを含む資産を活かし、認知機能改善に関与する新たな成分の抽出・分析の共同研究開発に関する契約を締結し、8月から研究事業を開始した。
認知症に効果のある「ヤマブシタケ」に着目
日本では、高齢者の人口が全人口の28.7%(2020年9月総務省)になる超高齢社会を迎え、高齢層の認知機能に着目した機能性表示食品への需要が期待されている。
そこで、これまで愛しとーと既存の機能性表示食品「記憶力宣言」で、既に効果と実績を得ていた「ヤマブシタケ」に着目した。
認知機能改善が期待できる有効成分の抽出法を、この分野の第一人者である九州大学農学研究院の清水邦義准教授と共同で研究し、認知機能への効果の分析を計り、より高濃度で効果の高い経口商品の開発を目指す。
古くから「幻のきのこ」と言われてきた貴重なヤマブシタケは、通常のきのこのようなカサがなく、白い球状の塊から糸状のもの伸びている珍しい形の食用きのこ。海外では高級食材として珍重されている。
また、清水邦義准教授他の研究チームにより発表された学術論文によると、アルツハイマー型の抗認知症効果が臨床試験によって認められており、機能性をつかさどる成分としてヘリセノン類の関与が指摘されている。
(慶尾六郎)