国立大学法人東北大学と、セイコーエプソン株式会社は、8月に東北大学片平キャンパスに、『セイコーエプソン×東北大学 サスティナブル材料共創研究所』(共創研究所)を開設し、本格的なプロジェクトを開始した。
セルロース繊維複合型バイオプラスチックなどの社会実装に向けた取り組みを加速
東北大学とエプソンは、セルロース繊維複合型プラスチック材料の基盤となる重要要素技術の早期確立を目指し、今年8月に東北大学グリーンクロステック研究センターへ共創研究所を開設し、本格的にプロジェクトを開始した。
共創研究所では、東北大学の強みとなる複合材料の基礎理論、シミュレーション、およびインフォマティクス技術と、次世代放射光施設NanoTerasu(ナノテラス)による高度分析技術などの東北大学の資源を最大限に活用した研究開発を進める。
SIPに参加する他企業とも連携し、共創研究所で得られた研究開発成果の活用範囲を広げ、セルロース繊維複合型バイオプラスチックや再生プラスチックの社会実装に向けた取り組みの加速を図る。
また、共創研究所をエプソンの東北大学内拠点と位置づけ、東北大学の先進的な研究シーズを提供することで、新たな共同研究テーマを創出し、持続可能な未来の実現に貢献できる研究開発を幅広く推進していく。
(坂土直隆)