エコカー関連の技術開発や企業誘致、インフラ整備を検討
鳥取県で、電気自動車(EV)やハイブリッド車など普及が進むエコカー関連産業の取り込みを図ろうと、県内の産学官で組織する「鳥取県エコカー研究会」が15日設立された。関連する部品などを県内で生産するための技術開発や企業誘致、充電ステーションなどの社会資本の整備に向けた戦略や支援策を検討し、新たな産業の創出につなげていく考えだ。
研究会は県内企業の参入を促す新規参入支援、関連する企業の県内誘致を図る企業誘致検討、普及に必要な社会資本の整備を検討する普及推進検討の3分科会で構成。大手自動車メーカーの技術者を招いた研究会や企業進出を促すための支援制度、充電スタンドや自動車整備に必要な整備士などの人材育成について具体的に検討していく。
県内企業はもちろん、県外とも連携
鳥取市内で開かれた初会合には県内企業や研究機関の担当者ら30人が出席。
中国経済産業局などがオブザーバー参加し、自動車メーカーの主力工場がある山陽側との連携も模索していくという。
県は県内企業の参入を支援するため、EV開発を手掛ける
慶応大学発のベンチャー企業
シムドライブの共同開発への参加も計画しており、2020年をめどに年間10万台生産相当のエコカー関連産業集積と約3600人の雇用創出を目標に掲げる。