都市ネットワーク名称は「国際地域ベンチマーク協議会」
福岡市は、ITや文化・芸術の創造性を重視する「知識経済」の強化に力を入れる米国シアトルなど世界9都市とネットワークを構築し、今年7月に9市の産学官関係者を招き、
まちづくりの共通課題をテーマに国際会議を開催することになった。
この都市ネットワークは「国際地域ベンチマーク協議会」といい、シアトルが2008年に提唱し欧米やアジア、オセアニアの都市が加盟、互いの、
まちづくりを学び合うことが目的で、日本ではシアトルと経済交流覚書を結ぶ福岡市が唯一参加を求められ加盟したとのこと。
加盟都市の特色と今後の展開
シアトルはマイクロソフトが本社を置くほかコンピューター関連産業の拠点、ヘルシンキなど北欧の都市は産学連携が活発、バルセロナは文化・芸術を活用した都市戦略を持つなどの特色を有しており、福岡もソフトウエア開発やゲームコンテンツ制作企業が集積している。
加盟都市は毎年持ち回りで会議を開催しており、シアトル、バルセロナに続く今年は福岡市となり、名称は「国際知識経済都市会議」となるとのこと。
市はこの開催を機に9市との連携を強化し、ビジネス交流で国際競争力アップを狙うとともに、会議でアジアの拠点都市としての魅力を発信し、国際的な知名度向上やアジア進出を目指すグローバル企業の誘致につなげたい考えという。
これまでも国際会議開催が東京・横浜に次いで多い福岡は、ますます国際都市としての地歩を固めることになりそうだ。
<都市ネットワーク加盟10都市>
シアトル(合衆国) バルセロナ(スペイン)
ダブリン(アイルランド) ヘルシンキ(フィンランド)
ミュンヘン(ドイツ) ストックホルム(スウェーデン)
メルボルン(オーストラリア)テジョン(韓国)
バンクーバー(カナダ) 福岡(日本)
前回のバルセロナ市参加報告