「エコラボ」が産学連携で中国進出へ
太陽光パネルなどの環境製品を手掛ける東海地方の異業種グループ「
チームエコラボ」は中国・上海市の
復旦大学日本研究センターの張浩川研究室と、中国での生産、販売に向けた市場調査や提携先探しに産学連携で取り組むことで合意した。
今後の調査結果をもとに、エコラボは2010年度から中国で販売を開始する考えだ。
エコラボは、機械設備や自動車内装材メーカーなど東海の異業種8社で構成し、加盟企業が得意な技術を持ち寄って環境ビジネスに乗り出す目的で昨年7月に発足しており、現在はフェンス一体型の太陽光パネルや、発光ダイオード(LED)付きのミスト発生装置などを商品とする。
復旦大張氏の橋渡しで…
張氏は同大副教授かつ日本研究センター副所長で、ゼミの学生を日本企業に派遣したり、起業させたりと実践的な教育を重視する。
日本企業の中国進出も支援しており、両者が6月に現地で調印式をした上で、学生たちはエコラボ製品の販路や部品の受託先などを調べることになる。
太陽光パネル販売などを基点に…
張副教授はまた、中国での販売の足掛かりに、5月に開幕する上海万博の会場にエコラボのミスト発生装置を導入することを働き掛けていくという。
日本研究センターの建物は現在、3月の完成に向けて新築工事が進められており、屋上には、エコラボの太陽光パネルを設置する計画だ。
またエコラボとの産学連携に関する事務局の開設も検討されているという。
エコラボの長崎代表は「環境製品は中国でも成長が見込める有望分野。大学の協力できめ細かく市場ニーズを把握し、販路開拓につなげていきたい」と期待をかける。