新たなネットワーク実現のための実証実験
情報通信研究機構(NICT)は、東京大学・NTT・NEC・日立製作所・富士通研究所とともに、「仮想化ノード」開発の産学官共同研究と実証実験を開始したと発表した。
クラウド等の新しいネットワーク利用に加え、新たなサービス利用シーンに必要なネットワーク機能を自由に創ることができる「ネットワーク仮想化技術」を実現するためという。
この技術はこれまでNICT・東大を中心に研究開発を進めてきたが、現在の「PlanetLab」というPCサーバをノードとして用いたテストベッドでは、性能や機能に限界があった。
先端知の結集で世界初のシステム実証を目指す
「仮想化ノード」開発は、産業界の先端技術と東京大学・NICTの先端知を結集、産学官連携の共同研究により、世界初のシステム実証を目指すことになる。
そしてこの共同研究の成果により、様々なネットワークの開発に携わる人たちにとって、新たな利用目的に合わせたネットワークを容易に構築でき、また産業界にとっても、新たなネットワーク利用技術開拓による市場創出につながるとしている。
そして今後は、わが国のテストベッド「JGN2plus」上に展開するとともに、米国や欧州のテストベッドとの連携も進める予定という。
NICT 独立行政法人 情報通信研究機構
http://www.nict.go.jp/新たなネットワークの実現を支えるネットワーク仮想化ノードの実証実験を産学官で開始(FUJITSU)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/03/30-1.html