『技術戦略マップ2010』は産学官専門家の英知を結集
経済産業省は、産学官専門家の英知を結集した『技術戦略マップ2010』(以下、マップ)を策定し、6月14日に公表した。
その位置づけは、新産業の創造やリーディングインダストリーの国際競争力強化に必要な重要技術を絞り込み、技術目標の提示と推進プランをまとめたもので、今後の研究開発投資の俯瞰的ロードマップという。
今回が第6版となるマップでは、ほぼ全ての技術分野について見直しをし、グリーン・イノベーションの強化に対応してエネルギー分野での主要な18の技術分野を抽出、技術内容や研究開発動向などの改訂と、新たに二次電池分野の追加により技術分野を31分野に拡充している。
その他の分野では、部材分野を再構築しニーズを明確化している。今回は、素形材プロセスとニューガラスについて策定し、今後も順次追加予定という。また創薬・診断分野や医療機器分野でもがん等の重要疾患に対し、治療のあるべき姿から技術課題等を明確化している。
産学官で共有・連携し、イノベーション促進へ
なお策定には、NEDO等に設置した委員会に、産学官の研究者や現場の約900名の方が参画したという。
マップにより今後、同省やNEDOの研究開発マネジメントでの活用と、ビジョンや技術的課題を幅広く産学官で共有することで、異分野・異業種の連携、技術の融合等、イノベーションを促進していくとのことだ。
『技術戦略マップ2010』の策定について
http://www.meti.go.jp/press/20100614004/20100614004-1.pdf技術戦略マップ2010について
http://www.meti.go.jp/press/20100614004/20100614004-2.pdf技術戦略マップ2010のページへ
http://www.meti.go.jp/policy/economy/gijutsu_kakushin/kenkyu_kaihatu/str2010.html