兵庫県信用農業協同組合連合会と公立大学法人兵庫県立大学は9月13日、「データサイエンスを基礎とした教育・研究等の推進に関する協定」を締結した。
同連携協定を起点にデータ分析人材などを強化
農業をはじめとする様々な産業においてデジタル化が進む現在、蓄積されたデータを業務改善に活かすためのデータ分析能力が必要とされている。
JAバンク兵庫信連は、同連携協定を起点にデータ分析人材の育成や取引先企業等へのソリューション提供を強化する。
1.連携協定の概要
JAバンク兵庫信連と兵庫県立大学は本連携協定に基づき連携を強化し、互いの得意分野や経営資源を有効に活用し、データサイエンス分野の教育・研究等の推進に取り組む。
(1) 連携上の主な役割
【JAバンク兵庫信連】
・JAグループ内や取引先企業等の「生きたデータ」を用いた共同研究・調査の企画・調整
・中小企業診断士や証券アナリストの資格保有者をはじめとする金融業務に精通した職員の知見を共有する形での兵庫県立大学のデータサイエンス教育への貢献
【兵庫県立大学】
・データサイエンティスト人材の教育・育成に関する助言・協力
・共同研究・調査等を通じた高度なデータ分析手法の知見共有
(2) 連携項目
① データサイエンスを基礎とした教育・人材育成
② データサイエンスを基礎とした研究・調査
③ 前各号に関連する助言・協力
④ その他,別途協議のうえで合意するテーマ
(3) 今後連携を模索する具体的なテーマ
① 農業所得向上に資する経理データや生産管理データ,天候データなどを用いた分析
② JAグループや取引先企業等のマーケティング高度化に資する販売データ(例:POSデータ)やECサイトデータ(例:ページビューログ)、口コミデータ(例:SNSデータ)などを用いた分析
③ 地域金融サービスの高度化に資する金融商品や営業手法、資金運用手法などの分析・開発 (慶尾六郎)