パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社は、共創パートナーと新たな食の体験価値を創造する「未来の食プロジェクト」をスタートする。
第一弾として、京都大学大学院 工学研究科化学工学専攻 中川究也准教授との共同研究で開発を進めている「常圧凍結乾燥技術」を用い、料理を科学する料理作家KYOTO SNT LAB.と共に、乾燥食品のプロトタイプを完成させた。
冷凍で鮮度を保ちながら乾燥を制御する、常圧凍結乾燥技術を開発
「未来の食プロジェクト」では、冷凍技術の可能性を追求して、京都大学の中川准教授と共同研究に着手した。
新たに開発を進めている常圧凍結乾燥技術は、冷凍で鮮度を保ちながら乾燥を制御する。出来上がった乾燥品は、常温で長期保存が可能になるほか、従来の乾燥技術で処理した食品とは色や香り、食感が異なるという特長を持ち合わせていることが明らかになった。
さらに、「和食を科学する」という観点で食を追求するKYOTO SNT LAB.の中村元計氏、才木充氏、高橋拓児氏との協働により、常圧凍結乾燥技術の新たな価値創造に取り組み、乾燥食品の手軽さと、風味豊かな食感を兼ね備えた、新たな保存食品を作る技術としての可能性を見出した。
(坂土直隆)