江戸川特産の小松菜 都市農業の特性を生かし
小松菜は東京都
江戸川区が誇る特産野菜。その昔、徳川5代将軍・綱吉が、小松川村の地名から「小松菜」と命名したと言われ、歴史的なゆかりも深い。
江戸川区全体の耕作面積は決して広くないが、施設率が40%と高い。都市農業の特性を生かした営農で、現在でも農業産出額は都内でもトップクラスだ。
同区春江町の石川善一さんは、区内を代表する小松菜生産農家の一人。住宅街にある3カ所11棟(30アール)の鉄骨ハウスで、年間6、7回収穫する周年栽培をしている。
生食の安全、栄養効果でサラダ小松菜をブランド化
石川さんは現在、江戸川区農業経営者クラブの会長として活躍する。2006年からは「えどがわ農業産学公プロジェクト」で
弘前大学と連携し、「生食の安全」「栄養効果」を研究。農産物ブランド化事業を展開中だ。その事業の成果の一つとして開発されのが「サラダ小松菜」。昨年末に商品化された。生で食べられる特徴が、脚光を浴びている。