マウス実験で梅果実成分の疲労軽減効果を確認
サッポロ飲料(株)は、梅果実成分を摂取すると肉体疲労の軽減に効果があると4月26日に発表した。これは2008年9月の日本食品科学工学会での報告とほぼ合致する内容という。
同社は、近畿大学生物理工学部、和歌山県工業技術センターとの産学官共同で梅果実の機能性に関する研究を行っており、この3月末に行われた日本農芸化学会で発表している。
これは、梅果実に由来する梅酢ポリフェノールとクエン酸をマウスに摂取し、水槽での遊泳持久時間を計測することで確認したものとのこと。
なおこの研究は、文部科学省補助事業である都市エリア産学官連携促進事業(一般型)「和歌山の特産果実と独自技術を活用した新機能性食品・素材の開発」による助成を受けてのもの。
梅酢ポリフェノールとクエン酸が機能
和歌山県は、梅果実の収穫・出荷量では国内一の産地でもあるが、梅は果実内に多量の有機酸を蓄積し、南高梅(なんこううめ)果実ではその含量が5%程度になるという。
梅は果実の成熟に伴いって酸味成分であるクエン酸が増加し、最終的にはクエン酸が大部分を占めるようになるが、これがエネルギーと関連するとのこと。
さらに、梅酢ポリフェノールは、梅干し製造時に生成する梅酢から取り出された機能性成分で、近畿大学・和歌山県工業技術センターを中心に抗酸化力をはじめとする健康機能性の研究が進められている。
発表内容
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=249994&lindID=4サッポロ飲料
http://www.sapporo-inryo.jp/近畿大学生物理工学部
http://www.waka.kindai.ac.jp/和歌山県工業技術センター
http://www.wakayama-kg.go.jp/