(株)AOKIは、汗のニオイや加齢臭を消臭する効果を持つ衣料「デオドラントシリーズ」を、5月8日より大幅に拡充した。
AOKIは2003年から信州大学との産学協同研究開発をスタートし、ユーザーのニーズ・ウォンツに合った機能性商品の開発に取り組んでいる。
「デオドラントシリーズ」は信州大との産学協同産物
その研究により誕生した「デオドラントシリーズ」は、成人男性が分泌するニオイ「アンドロステノン(※1)」を消臭し、さらに抗菌効果をもつ衣料として、2007年にAOKIが日本で初めて発売したという。
※1 アンドロステノン:汗腺内のアポクリン腺(脇の下や下腹部などの特定部位にのみ分布)から分泌される成人男性特有のニオイ。
そして、男性のエチケット意識向上や消臭ニーズの高まりを反映して誕生した同シリーズは、発売以来、特に20~40代男性ユーザーを中心に好評で、夏のロングセラー商品となっているとのこと。
今年は軽量仕様や吸汗速乾などの新機能を追加
今年の同シリーズには、消臭・抗菌機能に加え暑い季節でも快適に着用できる軽量仕様や吸汗速乾などの新機能を追加し、また、スーツやTシャツといった同大繊維学部との産学協同研究開発商品に加え、ソックスやニーレングスのアンダーウェア等、商品バリエーションをさらに拡充したという。
そして2010年は、新たな機能を付加した「プレミアムデオドラントスーツPLUS」と「デオドラントドライTシャツ」を展開し、昨年春夏の約7.5倍以上となる23万点を展開するという。
◆産学協同研究開発「デオドラントシリーズ」の特徴
1.消臭機能(発生したニオイを消す)
消臭剤を付着させた繊維表面の細かい穴が、アンドロステノンなどニオイの物質を吸着。ニオイ物質とイオン結合して中和・分解を行って化学的に消臭する。また、アンドロステノン以外にも、汗のニオイや加齢臭に対しても効果を発揮する。
2.抗菌機能(ニオイの発生を抑える)
杏の種子から抽出したエキスを繊維表面に付着。抗菌作用を持つこのエキスが、身体から分泌されたアンドロステノン硫酸塩からアンドロステノンへの変化を抑制し、ニオイの発生を元から抑える。
◆2010年産学協同研究開発の新商品
「プレミアムデオドラントスーツPLUS」撥水加工や軽量仕立てなど、さらに快適機能をプラス
1.表地に産学協同研究開発による消臭・抗菌素材を使用。胴裏地には制菌加工を施したリサイクルポリエステルを使用し、繊維上の細菌の増殖を抑制する。
2.シワに強くパンツの折り目が消えにくいウール・ポリエステル素材を使用。さらに撥水加工で雨や汚れに強く、手入れが簡単なスーツ。
3.観音仕立てや半裏仕様によって通気性を向上。汗が気になる袖裏には吸放湿性に優れ、さらりとした肌触りのキュプラ100%裏地を使用するなど、暑い季節も快適な涼感仕立て。
4.軽量の芯地・パッドを使用し、夏に最適な軽やかな着心地を追求。
「デオドラントドライTシャツ」軽くて涼しいドライタッチ素材に進化
1.産学協同研究開発による消臭・抗菌素材を使用。
2.吸汗速乾性に優れたハニカムメッシュ(※2)素材を使用。汗をかいても快適。
3.ワイシャツの第一ボタンを開けても見えにくいVネック仕様。ノーネクタイでも気にならない。
4.内側が透けにくいグレーをカラーラインアップに追加。スーツやワイシャツにも合わせやすいデザインとサイズ。
※2 高い通気性を実現する、蜂の巣状の生地構造。
AOKI発表内容
http://www.aoki-style.com/upimages/newsrelease/85_1.pdfAOKIホームページ
http://www.aoki-style.com/信州大学繊維学部
http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/textiles/