国立大学法人九州大学とPwCコンサルティング合同会社は、地域イノベーション人材育成に向けて産学連携による共同プロジェクトを始動する。
地域イノベーション人材育成にの取組を本格的に開始
九州大学では、2018年度から“デザイン”דビジネス”דアントレプレナーシップ”による地域イノベーション人材育成に向けた取組を本格的に開始するが、この取り組みに産業界からのパートナーとしてPwCコンサルティングが参画。
東京一極集中からの脱却を目的に地方創生施策が展開される中、地方に立地する大学には地域における“知の拠点”として中核的な産業振興と専門人材育成を担う役割が期待されている。
九州大学は、西日本エリアを代表する総合大学として、国内屈指のデザイン教育・研究体制を有する芸術工学研究院、経営系専門職大学院として社会人教育に定評のある経済学府産業マネジメント専攻(QBS)などを有している。
2018年度からイノベーティブな技術・アイデア・人材の創出モデル構築について本格的に取り組んでいく予定。PwCコンサルティングには、世界最大級のプロフェッショナルサービスネットワークで得られたグローバルな知見を活かして、プロジェクトに参画してもらう。
寄附講義「先端技術分析」を開催
取組の一環として、九州大学ビジネス・スクール(QBS)に対して寄附講義「先端技術分析」を提供してもらう。
さまざまな領域でデジタル化、ネットワーク化が急速に進み、集まった大量のデータを解析することで、人間を超える高度な判断が可能になりつつある。
AIやIoTなどの先端技術が地域社会課題の解決や企業経営のあり方に大きなインパクトを与えることが予想される中、いち早くデータの利活用を通じて競争優位を構築し、急速な成長を実現している企業群を取り上げ、成功要因や将来像について考察する講義内容が予定されている。(慶尾六郎)