東北大学(東北大学病院 八重樫伸生病院長、医学系研究科融合医工学分野 木村芳孝教授)とアトムメディカル株式会社は次世代胎児モニタリング装置「アイリスモニタ(R)」を共同開発し、臨床試験を経て、この度、商品化に成功し、平成30年年7月から販売を開始する。
母体腹壁誘導にて非侵襲的に胎児心拍数を計測
「アイリスモニタ(R)」は母体腹壁誘導にて非侵襲的に胎児心拍数を計測する装置で、臨床試験にて妊娠24週から評価が行われた装置としては、世界初となる。
国際市場でも関心が高い
また、周産期分野の臨床現場発の純国産医療機器であり、開発、知財管理、臨床試験、製品化に関わる全工程を産学連携で実現。
我が国において、純国産の医療機器の開発と実用化、海外展開が強く望まれているなかで、国際市場においても関心が高く、今後の展開が期待されるとしている。
この研究開発は、文部科学省「橋渡し研究加速ネットワークプログラム」事業、国立研究開発法人日本医療研究開発機構、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、先端医療開発特区(スーパー特区、平成20年~平成24年)の支援を受けた。
また、製品化までの工程は東北大学病院臨床研究推進センター(CRIETO)がサポートした。
なお、この装置は、5月11日から仙台市で開催される日本産科婦人科学会でも展示される。(慶尾六郎)