九州大学の研究成果を基にベンチャーの起業を目指すための事業化検証プログラム「九大ギャップファンド」から、初めて九大発ベンチャー「KAICO 株式会社」が誕生した。
特殊なカイコを研究試薬・診断薬・ワクチンへ商業利用
同社は、九州大学が保有する特殊なカイコや知的財産を活用して難発現性タンパク質を生産し、研究試薬・診断薬・ワクチンへ商業利用する事業を展開する。
農学研究院・日下部宜宏教授と工学研究院・未来科学創造センター・神谷典穂教授は、それぞれの技術を融合し、九大ギャップファンドの他にも JST(科学技術振興機構)の「大学発新産業創出プログラム(START)」や DBJ キャピタル株式会社の支援を受け事業化検証を進めてきた。
事業化の舵取り役は、九州大学ビジネススクール(QBS)の修了生である大和建太氏が務め、九州大学のリソースを駆使した体制で臨んでいる。(慶尾六郎)