米DataRobot, Inc.は7月より、実ビジネスで即戦力となるAI人材の育成支援を目的とした教育機関向けAI人材育成教材の提供と新体系のエデュケーショナルライセンスの一般提供を開始すると発表した。
世界的名門校に教育現場のニーズに合わせたコンテンツを提供
DataRobotでは、約3年前から学生および社会人におけるデータサイエンティストの育成を重視し、ハーバード・ビジネス・スクール、INSEADビジネススクールなどの世界的名門校に対し教育現場のニーズに合わせたコンテンツを提供してきた。
また国内でも東京大学 、滋賀大学、グロービス経営大学院など、データサイエンティストの育成に早くから取り組んできた先端教育機関でのデータサイエンス教育プログラムの開発にも同様の支援を提供してきた。
その結果、機械学習の自動化プラットフォームの利用により、プログラミングを一切行わずにAI技術を学べることが、実ビジネスでも活躍できるデータサイエンティストを育成する上で非常に効果的な要素の1つであると教員・生徒から高い評価を得ることができたという。
このプログラムの特徴は、データサイエンスを教える教員を対象としたトレーニング、サポートを含めている点である。
これまでに機械学習自動化のパイオニアとして 数百社に及ぶ日本企業のAI活用を成功させてきたDataRobotが蓄積してきたノウハウを、幅広い人材育成のために提供できる革新的かつ包括的な教育支援プログラムとなっている。
パッケージの概要
パッケージに含まれる内容
▼教育機関での教育・研究利用向けの新しいライセンス価格・形態の提供
・生徒が使える学習用DataRobotライセンス
・講師向けDataRobotライセンス
・(オプション)生徒・研究者が使える研究用ライセンス
▼AI教育を行う講師向けの教材・データ・トレーニングの提供
・授業で使用可能な教材の提供 – 下記提供内容の例:
a.2時間の機械学習体験コース
b.1.5時間x3回 宿題及び発表有りコース
c.2日間の集中型コース
・授業で使用できるビジネスケース付きサンプルデータ:
a.出店予測、融資デフォルト予測、需要予測、不良品予測、マーケティングほか多数
・実ビジネスに対応したDataRobot教育プログラムによる講師のトレーニング
●対象となる教育機関および学部
・大学、大学院、ビジネススクールなどの高等教育機関
・ビジネス現場での応用力に主眼をおいたコース、データサイエンティスト育成コース等
・利用に際しては、講師の方の適性や授業の目的に関する選考条件あり (慶尾六郎)