株式会社Ristは、4月1日より国立大学法人東北大学とともに高解像度に特化したAIアルゴリズム・モデル開発の共同研究に着手した。
製造業の外観検査に特化したモデルを作ることによって、精度と速度を向上させるとともに、開発コストの削減を目指す。
画像内にある小さな異常検知やモード分類、可視化など
Ristは2016年の創業より、製造業、不動産業、建設業など様々な分野でDeepLearningの技術を中心にAIによる画像検査ソリューションを提供してきた。
2018年に京セラコミュニケーションシステムの傘下になって以降は特に、製造業へのAIによる外観検査ソリューションにさらに力を入れてきた。
2020年からロボティクスやデータ分析など、技術の幅を広げているが、今後の技術力の向上、及び製造業を中心としたユーザーの課題を解決すべく、新たな研究を行うことになった。
今回Ristと東北大学は共同研究により、高解像度を対象とし画像内にある小さな異常検知やモード分類、その場所の可視化を少量のデータからリアルタイムで行えるAIアルゴリズム・モデル開発を行う。
これにより、これまで難易度の高さ・検査の複雑さからAIでは精度が上手く出なかった製造業の外観検査において、精度と速度を向上させるとともに、開発コストの削減が可能になる。
また、外観検査の属人性をAIで置換することで、品質を一定にすることができる。 (慶尾六郎)