順天堂大学と株式会社ブルボンは、加齢関連疾患に対する新たな抗老化治療や予防方法を創出することを目的として、共同研究講座「先進老化制御学講座」を4月に開設した。
食品を利用したアンチエイジング素材の開発を目指した共同研究を行う
世界では長寿化が進み、今後先進国では人生100年時代が到来することが想定されている。一方で寿命と健康寿命の乖離は大きく社会的な課題となっている。
順天堂大学大学院医学研究科・循環器内科学の南野徹教授の研究グループは、これまでに加齢や代謝ストレスにより生じる細胞レベルの老化が心血管系疾患や動脈硬化、糖尿病などの加齢性疾患の発症や進行の一因となることを解明してきた。
株式会社ブルボンは、「食と健康」に関する研究に積極的に取り組み、産学連携を推進してきた。これまでに南野教授グループとの共同研究から、Senolysisの素材候補の同定や褐色脂肪細胞の活性化を実現する食品由来の素材の研究において一定の成果を得てきた。
これまでの共同研究から得られた知見を更に発展させるため、同共同研究講座を設立し、新規の抗老化治療法の開発に繋げるとともに、食品を利用したアンチエイジング素材の開発を目指した共同研究を行う。
<共同研究講座の概要>
1.講座名 : 先進老化制御学講座
2.設置場所 : 順天堂大学大学院 医学研究科
3.設置期間 : 2021年4月~2024年3月
4.研究体制 :
南野 徹(順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学 教授)
吉田 陽子(順天堂大学先進老化制御学講座 特任准教授)
清水 逸平(順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学 准教授)
古内 亮(株式会社ブルボン先端研究所 研究員)
(慶尾六郎)