ブルーイノベーション株式会社は、国土交通省と共同開発した災害用ドローンポートシステムを活用し、荒川に停泊している船舶から避難所に設置されたドローンポートまで、ドローンの自動運航(自動離発着と飛行)により、支援物資を輸送する実証実験を3月20日(日)に実施し、成功したと発表した。
災害時における、避難の誘導と保全を図る
この実証実験は、関東地方整備局、東京都、江東区豊洲スマートシティ推進協議会などが実施した、荒川決壊を想定した避難実証訓練内において、東京大学 羽藤研究室および清水建設株式会社との連携により実施したもの。
災害(地震・洪水等)時における、避難の誘導と保全を図るために必要となる物資輸送の課題と、関係先連携(国・自治体・学識・民間・住民)の在り方を可視化し、現実の災害に備えるサスティナブルな体制構築に資することを目的としている。
実証実験は、江東区を対象に、災害により周辺道路が水没し地域内への緊急支援物資輸送が困難な場合を想定し、海抜ゼロ地域に避難所を設置した。
そのうえで、システムを利用し、海上から船舶で輸送された支援物資を船舶から陸地(避難所)に設置したドローンポートへ、安全にドローンで物資輸送を実施できることを検証した。
●実証実験の概要
日時:3月20日(日)
場所:ミチノテラス豊洲(東京都江東区豊洲6丁目4-34)
実証内容:都市部におけるドローン等を活用した支援物資輸送
実証1【2地点間の支援物資輸送を検証】
・災害により、江東区の周辺道路が水没し、地域内への緊急支援物資輸送が困難な場合を想定
・海抜ゼロ地域に避難所を設置し、海上から船舶で輸送された支援物資を、陸地に設置されたドローンポートへ、安全にドローンで物資輸送を実施できることを検証
飛行ルート:河川上に停泊した船舶より、ドローンが自動飛行し、ミチノテラス豊洲に設置されたドローンポートまで自動飛行し、周囲の安全を確認の上、自動着陸を実施する。飛行距離約500m。
(坂土直隆)