フロンティアリンク株式会社は、国立精神・神経医療研究センター並びに東京工業大学と共同で、日本初となる実際のカウンセリングの臨床データに基づいた大規模な対話データベースを構築する。
それにより、「カウンセリングAI実現に向けたカウンセラーの効果的なコミュニケーションのパターン解析」を行うプロジェクトを開始する。
国内では100万人を超えるひきこもり者や400万人を超える精神障害者がおり、昨今ではコロナ禍で悩む人も多い中で、誰もがいつでも気軽に相談できる「AIカウンセラー」の実現に向け、産官学共同で取り組んでいく。
カウンセラーの効果的な発話に関して分析
プロジェクトでは、複数の経験豊富なカウンセラーのカウンセリングデータを体系的に収集し、600セッションの収集を目標にしている。
カウンセラーの効果的な発話を分析:自然言語処理、言語学、情報システム、精神医学、臨床心理学の専門家により、データをもとに、カウンセラーの効果的な発話に関して分析する。
■期待される効果
(1) 早期発見・早期介入によるメンタルヘルス増進・予防
ゆくゆくは、医療機関や心理カウンセリング機関と連携する機能を搭載していく。
(2) 専門家の雇用促進・専門機関のネットワークの拡充化
カウンセリングAIは、相談ニーズがあっても相談行動に移せない方に相談機会を提供。
(3) 気軽に相談できる風土の促進
多くの人が気軽に相談できる風土を導く。
(慶尾六郎)