大日本印刷株式会社(DNP)は、武蔵野美術大学と連携し、グループ会社の株式会社DNPフォトイメージングジャパンが国内で約7,400台運用する証明写真機「Ki-Re-i」を活用した、新規事業創出の産学共同プロジェクトを開始した。
これまでにない価値や体験の提供を目指す
この取り組みは、企業と研究・教育機関の共創により、新たなビジネスを創出することを目的としている。
「Ki-Re-i」の新たな利用法を開発して、新サービスや新しい撮影体験など、これまでにない価値や体験の提供を目指す。5月末にプロジェクトに参加する学生へオリエンテーションを行い、同年夏に最終報告会を開催するなど、事業化を検討していく。
DNPは、全国に設置している「Ki-Re-i」の用途を拡大して、マイナンバーカードのオンライン申請や、各地の「Ki-Re-i」で撮影した顔写真を社員証用にネットワークで収集するといった、多様なサービスを提供している。
今後はさらに、「Ki-Re-i」を単なる証明写真機ではなく、「次世代のデジタルデバイスブース」と捉え、1990年後半から2000年代に生まれた「Z世代」や、美術系大学等の学生ならではの発想と掛け合わせて、「Ki-Re-i」の新たな活用方法を創出していく方針だ。
(坂土直隆)