クラフトビール醸造を行う和歌山ブルワリーと国立和歌山工業高等専門学校は、3月18日(金)、クラフトビールの醸造、販売に向けた商品開発及びインターンシップ協定を締結した。
全てが和歌山県産のクラフトビール開発へ
今後の開発においては、2018年に100年ぶりに新種同定されたクマノザクラから単離した酵母を使用する。
この酵母を使用することで、クラフトビールの主原料である、「大麦」、「ホップ」、「水」、「酵母」、「技術」全てが和歌山県産となる。原材料全てが地域産品であるクラフトビールは、未だ市場流通されていないという。
和歌山ブルワリーは、同社の持つ醸造技術を活用しクラフトビールの原材料全てを和歌山産でできた和歌山のクラフトビールを醸造したく開発を目、指していた。しかし、紀三井寺の桜の標準木からの酵母採取を数年試みているが、現在は発見に至っていない。
今回開発するクラフトビールは、御坊市道成寺の入会桜や2018年に100年ぶりに新種同定されたクマノザクラから単離した酵母を使用。これら酵母の単離は、和歌山高専の研究活動により実現したもの。
和歌山ブルワリーでは、この桜の酵母を用い、実際にお客に飲んでもらえる商品開発を和歌山高専の学生と共に行う。今回、お互いのリソースを共有することで、学生にも、商業にも良いシナジー効果も生み出せることになった。
(坂土直隆)