国立大学法人東海国立大学機構と富士通株式会社は、SDGsやSociety5.0の実現に向け、地域に密着した健康と医療の好循環モデルの構築によるウェルビーイング社会の創生や、人類の活動圏が宇宙に広がる近未来を見据えた、宇宙活動における未知の課題を解明する課題探索や、技術開発などに関する包括協定を締結した。
東海国立大学機構のライフデザイン研究と、富士通の先進テクノロジーを連携
両者は、包括協定に基づき、互いの技術やサービス、地域のフィールドやネットワークを活用した活動を深化させ、テクノロジーとデータを高度に連携させた人を中心とする、持続可能な社会の実現に貢献する。
具体的には、東海国立大学機構の健康医療ライフデザイン統合研究教育拠点(C-REX)が持つライフデザインの研究実績、および東海圏の医療機関や自治体との連携力と、富士通のAIなどの先進テクノロジーなどから取得するヘルスケアデータを活用した、患者中心のエコシステムを形成する。
これにより、ヘルスケア分野における地域課題の解決とサービスの高度化を進め、ウェルビーイング社会の創生を目指す。
また、宇宙活動における課題探索や技術開発では、名古屋大学宇宙地球環境研究所(ISEE)が持つ世界トップクラスの宇宙天気予測モデルや、衛星および地上観測データベースと、富士通のスーパーコンピュータによる、大規模シミュレーション技術やAIを用いたデータ解析技術を連携。
これにより、宇宙天気予報シミュレーションの高度化や高速化とともに、予報を支える人材の育成や制度化に取り組んでいく。
(坂土直隆)