産学官のリーダーたちが新年の抱負を語り合う
四国4県の産学官のリーダーが集う四国新年交流会(
四国経済連合会、
四国生産性本部主催)が13日、香川県高松市内のホテルであった。一昨年来の厳しい経済情勢を乗り越えるため四国の特性を生かした観光振興や研究開発などに連携して取り組み、地域経済の自立発展を目指すことを誓った。
前向きに、自分たちで切り開く
四経連の常盤百樹会長は「生産活動に持ち直しの動きがうかがえるが、足取りは確かでない」とし、▽地域特性を生かして時代のニーズに応えること▽観光や研究開発、人材育成などでの一層の連携―を強調。「前向きに、果敢に変化に挑戦し、乗り越えていこう」と呼び掛けた。
百十四銀行の渡辺智樹頭取は「顧客目線の原点に立ち返り、地域に貢献する」と決意を披露。今年の地域経済については「より具体的な経済対策」を前提条件に「雨のち曇り」と観測した。
香川銀行の遠山誠司頭取は「外需は上向き。その効果が国内景気の下支えになるだろう。ただし周囲に期待せず、自分たちで切り開くしかない」と語った。
大倉工業の鴻池正幸社長は「国際的な競争を勝ち抜くには、高度な技術でキーマテリアルを生み出すしかない。強気で現状を突破したい」と抱負。
穴吹興産の穴吹忠嗣社長は「雇用不安の影響で市場は厳しいが、高齢者向けマンションなど需要に沿った商品を提供していきたい」と述べた。
四国が舞台のテレビドラマを観光活性化の起爆剤に
また、今年は四国を題材にしたテレビドラマが相次ぐことから、
JR四国の松田清宏社長は「絶好のチャンス。観光産業はすそ野が広い。活性化の起爆剤にしたい」と期待を示した。