10年度から、産学と連携して開発
愛媛県は15日、2010年度から電気自動車の研究開発に乗り出す方針を明らかにした。県によると、自治体が電気自動車開発に取り組むのは全国で初めて。
県産業政策課によると、10年度に県の産業技術研究所内に研究開発のためのセンターを設置。大学や地元企業など、産学官が連携して開発を進める。新たに専門の研究者も招聘する。
低炭素ビジネス分野を重視、第2の産業革命を
電気自動車は従来のガソリン車に比べると構造が単純で、県内企業には電気動力を扱う会社などもあることから、参入が可能と判断。3月までに策定する今後5年間の経済成長戦略で、重点分野として「低炭素ビジネス」を掲げ、「第2の産業革命」をけん引する技術として電気自動車や電気船の開発に取り組む。
県は「成長分野で経済効果も期待できる。今ある地域の中小企業でも参入できるビジネスとして取り組んでいきたい」と話している。