県・経済界と3月に運営委設立
香川大学(写真=工学部)は3月、医学部と工学部の独自研究成果や技術を融合させ、医療機器開発などにつなげる「医工連携事業」を始める。
医工連携に伴い
香川県、
香川経済同友会と運営委員会を設立し、運営方針や具体的な研究計画の策定も進める。医学と工学の専門知識に、産官のニーズを反映させ実用的な機器開発につなげ、医療分野の産業集積を目指す。
国助成金を受け、医療機器開発に取り組む
香川大は今回の事業を「医工情報領域融合による新産業創出拠点」と命名し、国の「地域産学官共同研究拠点整備事業」に応募。このほど指定を受け、約7億2000万円の助成を受けることが決まった。3月から医学部と工学部内の研究棟と研究室に、電子部品をはじめとするデバイス技術などの高度研究開発機器・設備を導入し、医工連携をスタートさせる。
同大工学部はデバイス分野での機器開発を得意としており、微細加工技術を使って医療機器の研究に取り組む。具体的には眼底検査に使われる機器の精度を上げ、光の波長を目に影響を与えにくいようにしたり、病院間でCT画像などを共有したりするシステムの画像精度を向上させる。