エキス抽出に成功 自社商品販売へ
香川県小豆島町のしょうゆ醸造会社「
ヤマヒサ」は、
香川大や
県産業技術センターなどと共同で、オリーブの葉から高濃度のポリフェノールを含むエキスを抽出する製造法に成功したと発表した。
ヤマヒサはエキスを使った茶やせっけん、アメなどの自社商品を今春にも売り出すほか、食品・飲料メーカーなどにエキスを販売する事業に乗り出す。
ポリフェノールに健康効果を期待 需要も高い
国が委託した、地域資源を活用した新製品の実用化技術を開発する事業の一環。産学官が連携して取り組み、オリーブ葉の粉末加工法や粉末から高濃度エキスを抽出する方法などを開発した。昨年末に特許出願している。
オリーブ葉にはポリフェノール成分が多く含まれるが強い渋みがあるため、食品利用が難しかった。しかし、アミノ酸などを加えることで苦みを抑える技術を確立。抽出法も見直し、従来の20~30倍の高濃度エキスの抽出に成功した。
同社は「ポリフェノールは生活習慣病や化粧品などでの効果が期待され、需要も高い」としている。
問い合わせ:ヤマヒサ 0879-82-0442