”梅の花の香り”の取り組みは
梅を「
県の花」とする和歌山県と花王とが21日、 産官の共同事業で取り組んでいる”梅の花の香り”の成分分析で、 香りの主成分などを特定し 「梅の花は開花直後の朝が最も多くフレッシュな香りを放つことが明らかになった」 と研究成果を発表した。
花王の香料開発研究所、県工業技術センター、 県農林水産総合技術センター果樹試験場の3者共同で、 文科省の都市エリア産学官連携促進事業として取り組んでいる 「和歌山の特産果実と独自技術を活用した新機能性食品・素材の開発」 の研究成果の一環という。
香りの解析結果は
花王によると、 「人を癒す快適な香り」 について、 自然に咲いている梅の花にこだわり、 今回、 県果樹試験場で南高梅の開花段階や開花時間の違いにより香りがどのように変化するかを研究した結果、 開花直後の朝に最も
香気量が多く、
フレッシュな香りを放つことがわかったそうだ。
また、 この梅の花の最高の一瞬の香りを再現するため、 花王独自の解析技術で”梅の花の香り”を分析し、主要な23成分と、 香りの印象に大きく影響する可能性のある72の微量成分を特定したとのこと。
今後の展開について
同社は今後、この中から実際に香りに影響している成分を見つけることで 「より本物に近い、 優しい梅の香りの再現が可能になった」 とし、香りを楽しむ製品に応用していくとしている。
果たして、どんな付加価値のある商品が生まれてくるか、期待したい。
花王発表資料