自然エネルギーを利用する研究会 産学官連携で
須坂市の農家や企業らが19日、自然エネルギーを利用する環境対応型の施設園芸を目指す「市グリーン農業研究会」を設立した。
JA須高、
須坂商工会議所、
信州大学、
県農村工業研究所、須坂市なども加わり、産学官連携で研究開発に取り組む。
農業と工業に携わる人たちが環境対応型農業に向けて技術開発する中で、高齢化や後継者難などの農業問題、CO2削減などの環境問題、地域農業の活性化などの課題解決を図る。
事業は、化石燃料に代わる自然エネルギー利用による施設園芸の実現をテーマに、安全安心で高品質、経済性に富む農業と関連産業の育成を図る。自然エネルギー利用として、地熱・地下水、太陽熱・太陽光、酵素、LED利用などを探る。
役員が抱負を述べる 企業からも期待の声
役員は、会長に
オリオン機械開発部長の吉岡万寿男さん、副会長に農家代表で岡木由行さん、監事に県農村工業研究所農業開発研究部長の深井洋一さんを選出。会員46人で、事務局を市産業振興部に置く。
吉岡会長は「多分野の方と共通テーマを模索し、多くの人に喜ばれる須坂市ならではの成果を出したい」、岡木副会長は「苦しい農業経営を成長産業にするお手伝いをしたい」と抱負を述べた。
研究会設立を提起した市産業活性化戦略会議会長でオリオン機械社長の太田哲郎さんは「農業と新エネルギーの結び付きは大きなテーマであり、大きな産業につながると確信している。知恵を出し合い、大きな成果を」と期待を寄せた。