海、山、畑の県産素材をサプリメントに
青森の海や山、畑の恵みを使って昨年7月、販売を開始した健康食品のサプリメント「地サプリ」が注目を集めている。産学官と農商工を連携した「あおもり『地サプリ』プロジェクト」(事務局・
21あおもり産業総合支援センター)によるもの。支援センターは「地域産業が元気になり、食べる人も健康になってくれれば」と期待している。
健康志向が高まる中、気軽に栄養価の高いものを取れると人気のサプリメント。「あおもり『地サプリ』」は、県産素材を前面に打ち出した健康食品で、海、山、畑の素材を使っている。
「サメ軟骨」(
田向商店)は、近海で取れたサメを使って製造。コンドロイチンやコラーゲンが含まれている。「ガマズミの実」(
小野寺醸造元)は、ポリフェノールや食物繊維がたっぷり。「琥珀にんにく」(
田子かわむらアグリサービス)は低温で熟成させる製法で製造した。いずれも
県産業技術センターや
県立保健大が研究開発を支援した。
地サプリのデザイン統一、販路も確保
地域発の商品は一過性で行き詰まることが多いため、販売は販路拡大やリピーター獲得を得意とするインターネット販売事業者・
かめあしが担う。また、商品のコンセプトなども顧客に伝えるため、県内のデザイナーが統一のデザインを考えた。PR効果を高め、コスト削減にもつながっているという。
支援センターの中館洋一主査は「素材の広がりに期待できる。ビジネスモデルとして他地域の参考にもなる」と話している。