産学連携での水質浄化実験を実施
東洋大理工学部と
初雁興業(株)の共同研究が、埼玉県が公募した産学連携の水質浄化実験に採択された。
埼玉県が、県内の一級河川である竪川においての水質浄化実験を実施することになり、2009年10月に期待できる新技術を
県が公募していたもの。
「焼却灰リサイクル砂」の使用でゴミ減量にも
その結果、2つの提案が採択され、そのうちの1つが「焼却灰リサイクル砂を用いた自然浸透浄化」技術といい、この砂のフィルターに汚染水を自然浸透させて浄化し、イオン吸着と表面積を利用した付着との相乗効果を原理としている。
従来の比表面積を利用した付着による「ろ材」とは異なり、「焼却灰リサイクル砂」を用いることから、ごみ減量化にも貢献できるという。
この共同研究は、
東洋大工業技術研究所の「産学連携プロジェクト研究」から発展した原理を利用した技術で、今回県に採択されたものは両者の共同出願となっているとのこと。
なお、実験期間は2010年1月29日からスタートし、3月末日までとのことで、その成果に期待が高まる。