このほど九州経済産業局は、地域の中小企業と大学などの研究機関とが連携して新製品開発に取り組んできた事例を、「地域イノベーション プロジェクト集」としてまとめた。
開発成果と事業成功のヒントなどを記載
1997年度から始まった地域イノベーション創出研究開発事業などの支援プロジェクトから開発された製品・技術などの成果を集めたもので、共同開発における「課題」や「工夫」など成功のヒントとともに、多様なユーザニーズに対応を可能とした企業の成功事例が多数記載してある。
同局は、産学連携・産産連携による共同技術開発の重要性・有用性理解のため、多くの企業や研究機関に利用して欲しいとし、希望者に無料配布するという。
<プロジェクト集のポイント>
1.研究開発事業のメリット
研究開発事業を活用した企業からは、そのメリットとしてプロジェクト参加者間の相互補完、技術基盤強化、ネットワーク作り、信頼度・認知度向上、ノウハウ等の共有化に有用とのとの評価あり。
2.実用化・事業化の成功要因
実用化・事業化のための工夫や苦労を実例として紹介。キーワードは、性能とコストのバランス、製品の市場投入までの的確なマネジメント、展示会出展・テスト使用・プロジェクト参加企業からの紹介など販路開拓がポイント。また、事業体形成のきっかけやポイントについても紹介。
3.サクセスストーリー
社長や研究開発グループ責任者にインタビューし、開発成功までの秘話や製品開発に対する思いを紹介。
問い合わせ先
九州経済産業局 地域経済部 技術企画課
担当:植木課長、河野、廣重、阿部、渕野
TEL.092-482-5462
地域イノベーションプロジェクト集 概要