「ImageCruiser」は画像検索アプリ
北海道大学は3月2日、次世代画像の検索技術「ImageCruiser」の実用化に成功、今回本格的に商用サービスを開始したと発表した。
ImageCruiser は、直感的に好みの画像を発見することを可能にする次世代画像検索技術で、同大情報科学研究科の長谷山美紀教授の技術を基に、平成19~21年度
経済産業省情報大航海プロジェクト(※1)にて、データクラフトをはじめとする札幌のIT企業群とともに研究開発を進めたアプリケーションで、産学連携の成果という。
<
サンプルサイト へ>
本研究開発による効果
文字によるタグ情報を付加せず画像の特徴量を瞬時に計算することで、大量の画像を自動的にクラスタリング・配置することができる。これにより、文字に依存することなく、類似画像を集め、整理することができるので、たくさんの写真の中から、ユーザーが直感的に好みのものを発見することができるようになるという。
以下、発表記事を引用した。
【研究成果の概要】
(背景)
近年、インターネット上の情報量は爆発的に増加したため、それに合わせた検索技術が求められる。特に画像や音楽といったマルチメディアの検索に関しては、これまで「タグ情報」を付加する方法が一般的で、これはそれぞれのマルチメディア情報に対してキーワードを付け、そのキーワードを基に検索する方法のため、キーワードを付ける手間や、そのキーワードが各人の感性に必ずしも合わないなど、問題が指摘されていた。
(研究手法)
今回の手法では、タグ情報を付加するのではなく、画像の特徴量を計算、その特徴量に基づき画像を分類することにより、大量の画像を自動的にクラスタリング・配置することが可能で、似た画像同士を直感的に見つけることが可能となった。
(今後への期待)
共有サーバを利用したSaaS形式とすることにより、幅広いユーザーが最小の準備で手軽に安価に次世代画像検索技術を利用できるサービスを実現した。多くの方に、北大発の最新技術を利用いただくことを期待している。
(※1)情報大航海プロジェクト:大量の情報の中からユーザーが求める情報を的確に検索・解析する共通技術(「知的情報アクセス技術」)の開発を目的として、経済産業省が主導で、産学官連携による日本発の技術開発を進めるプロジェクト。
発表記事へ北海道大学ホームページへ