ベンチャーがEV量産へ
次世代エネルギーを研究開発している京都大学発ベンチャーの(株)ナノオプトニクス・エナジーは23日、来年3月をめどに電気自動車(EV)の量産を開始すると表明した。
同社は、鳥取県米子市にある日本たばこ産業(JT)の工場建屋(今月末に稼動停止)を買い取り、7月から準備を始めて来年3月までに稼動させる計画。初年度約1000台で生産を開始し、将来的には10万台を目指すとのこと。
鳥取県内に急速充電器設置も
3月29日に米子市で、鳥取県知事と米子市長同席を受け、同市進出に関する協定書への調印式を行う予定。また鳥取県の協力を得て、県内に急速充電器を設ける計画という。
ベンチャー企業によるEVの量産は、米テスラ・モーターズ(カリフォルニア州)など海外ではあるものの、国内ではこれが初めてとなる。
(株)ナノオプトニクス・エナジーは、超高精度研削技術のナノテクノロジー、エネルギー・情報グリッド、電気自動車関連などの事業を目的に、2005年11月18日に設立されており、現在の資本金は約5億円、代表取締役は藤原洋氏(兼(株)インターネット総合研究所 代表取締役所長)が務める。
なお同社は、電気自動車の共同開発事業「シムドライブ」のメンバーでもある。
(株)ナノオプトニクス・エナジー(株)インターネット総合研究所シムドライブ