地域の医療人材不足解消のために…
札幌医科大をはじめ、小樽商科大、室蘭工業大、千歳科学技術大、北海道医療大の道内5つの大学は9日、札幌市内で大学院単位互換協定を結んだ。医学、商学、工学といった、異分野の大学が連携して地域医療分野に寄与しようという珍しい形だ。
もともと文科省の戦略的大学連携支援事業に採択されている「北海道の地域医療の新展開を目指した異分野大学院連携教育プログラムによる人材育成」に基づく事業で、北海道地域での医療人材不足解消を意図したものである。
5大学では、平成22年度に各大学院の修士課程学生を対象にした20単位程度の共通プログラムによる科目履修の開始を予定し、それぞれが他の4大学に開放して単位を交換する。
将来は、共同大学院の開設を目指すとのこと。
通常はeラーニングを用いた自宅受講で
プログラムの受講はインターネットによるeラーニングシステムを利用して行い、実習や試験は札幌市にオープンさせるサテライトキャンパスに通って行うとし、解剖の見学実習なども実施するという。
医療も多様化高度化し、広範な知識と能力を求められつつある時代だけに、異分野の大学が連携しての新しい取り組みに、地域と医療機関の期待は高まる。
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