パソコン上の映像と資料操作をサーバーに記録させるWebシステム開発--大手前大とロゴスウェア産学連携ニュース

パソコン上の映像と資料操作をサーバーに記録させるWebシステム開発--大手前大とロゴスウェア

　2010年4月29日 12:00　

eラーニング教育での利用など可能なシステム

大手前大学とロゴスウェア(株)は、インターネットに接続されたパソコンから、カメラ映像と資料操作を簡単にサーバーに記録させ、再生させるWebシステムを開発した。

このシステムは、同大が実施するeラーニング教育にて、自宅で学習する学生からのビデオレポート提出などの利用や、デジタル教材の作成やデジタル広報物の作成など幅広く利用することができるという。

生涯教育を建学の精神とする同大は、社会人教育にも積極的に力を入れることとし、2010年4月よりeラーニングによる通信教育課程を開設しており、デジタル教材を用いた教育方法のノウハウの蓄積に努めてきた。

学習成果を的確に把握可能なシステムを開発

この過程で、各学生の学習成果を的確に把握することが教育支援の質を高める上で極めて重要で、従来のeラーニング教育や通信教育で行われてきた選択式や記述式の提出物に頼る評価方法だけでは、限界があると感じていたという。

そこで、実際の教室で行われているような「発表する」、「口頭で説明する」、「プレゼンテーションをする」形式による課題提出を行えるようにし、学生の学習成果をより多様な方法でかつ、的確に把握できるようにシステム開発をしたもの。

当システムでは、学生は自宅で、インターネットに接続されたWebカメラ付きのパソコンを利用する。

パワーポイントなどで作られた説明用の資料を各自のパソコンからアップロードすると、サーバー側で自動的にインターネットに最適な形式に変換される。

あとは、通常のプレゼンテーションを行うように、パソコンのカメラを前にしゃべり、資料のページ送りをするもので、資料の拡大や資料へのマーキングを行うことも可能という。

学生の映像、音声、そして資料への操作は、全てサーバー側に記録されて課題の提出が完了するもので、デジタルコンテンツとしてサーバーに蓄積された提出物は、大学側がそれを閲覧・採点・評価を行えるようになっているとのこと。

教育ツールとしての利用以外にも活用法が！

また、各学生にも自分の提出物のリストが表示され、提出物が視聴できるようになっており、プレゼンテーションの練習にも利用できる。

このほか、デジタル教材を作るツールとして、あるいはデジタル広報物の作成にも、容易かつ便利に活用できるという。

同社は、この技術を更に発展させるとし、また同大と(株)デジタル・ナレッジが共同で設立した(株)デジタル・エデュケ－ショナル・サポートを通して、他の教育機関への提供も計画されている。

本件連絡先：
■大手前大学
eラーニング推進センター
電話：0798(32)7545
■ロゴスウェア(株)
Eメール：info@logosware.com
電話：03(5818)8011 (平日10:00～18:00)
担当：中川

■大手前大学
・さくら夙川キャンパス：兵庫県西宮市御茶家所町6-42
・いたみ稲野キャンパス：兵庫県伊丹市稲野町2-2-2
・日本の4年制大学では初めて「ユニット自由選択制」を導入、GPAによる成績管理、主専攻・副専攻を併用できるダブルメジャー制を導入するなど、ユニークな試みに積極的に取り組む大学。
・「STUDY FOR LIFE(生涯にわたる、人生のための学び)」を建学の精神と定め、教育の場をひろく開放し、丁寧で親身な教育を提供する。

■ロゴスウェア(株)
・本社：茨城県つくば市研究学園C49街区-2
　　　　つくばシティア・モアビル5F　502号室
・2001年7月に設立されたIT系ベンチャー企業。
・高度なFlash技術をベースに、「情報や知識を、より手軽に、確実に、素早く、低コストで伝えるインターネットソリューションを提供する」ことを目標として、「eラーニング事業」に加え、「Webコミュニケーション事業」、「デジタルドキュメント事業」、「Web＆コンテンツ事業」を主力業務として事業活動を手がける。

■(株)デジタル・エデュケ－ショナル・サポート
・本社：兵庫県西宮市御茶家所町6-42
・2008年2月1日、大手前学園と(株)デジタル・ナレッジが共同設立した産学連携会社。
・eラ－ニングの開発・活用を主領域とし、大手前学園の教育コンテンツと、デジタル・ナレッジのeラ－ニング関連ノウハウを結集し、eラーニングの推進を強力に支援する。