集光型太陽電池で世界最高水準を目指す
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) は、欧州連合欧州委員会(EU)と共同で集光型太陽電池の技術開発プロジェクトに着手する。
image:ashinari.com集光型太陽電池とは、太陽光をレンズや鏡を使って小面積の太陽電池に集光することにより、高い変換効率を実現する太陽電池である。
NEDOは、集光型太陽電池で世界最高水準となるセル変換効率45%以上を目指す。
日本とEUの産学官が協力
本プロジェクトでは、日本とEUから計6カ国の産学官の研究機関が共同で技術開発を行う。
日本側は山口真史 豊田工業大学教授を研究開発責任者とし、
シャープ(株)、大同特殊鋼(株)、東京大学、(独)産業技術総合研究所等が参加する。
EU側は、アントニオ・ルケ マドリッド工科大学教授(スペイン)を研究開発責任者として、フラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所(ドイツ)、インペリアルカレッジロンドン(イギリス)、イタリア新技術・エネルギー・環境庁(イタリア)、BSQソーラー(スペイン)、PSE(ドイツ)、CEA国家太陽エネルギー研究所(フランス)が参加する。
総額約12.5億円のプロジェクト
本プロジェクトは、2014年度までの約4年間実施され、予算規模は日本側が4年間で総額6.5億円程度、EU側は4年間で総額500万ユーロ(約6億円)程度が見込まれてている。
世界最高効率の集光型太陽電池を開発へ