明治大学黒川農場に、養液土耕システム「ZeRo.agri(ゼロ・アグリ)」の導入が決定
地域と大学の都市型農場として2012年4月に神奈川県川崎市に開場された、明治大学黒川農場に、養液土耕システム「ZeRo.agri(ゼロ・アグリ)」が導入されることが発表された。
このシステムは情報通信機器の開発会社である株式会社ルートレック・ネットワークスが開発したもので、2013年3月より導入が開始される。
潅水と施肥が同時に、自動管理で行える養液土耕は、コスト面、環境保全面などで優れた農法であり、中山間地域(中間農業地域と山間農業地域)の農地が多い日本においては、施設内で用いることによって、高品質の農作物を少人数で栽培することが可能となる。
ルートレック・ネットワークスは「ZeRo.agri(ゼロ・アグリ)」の初期導入費用が1台120万円(税別)~、クラウド利用料が1万円/月(税別)~を予定しており、今後3年間で関連事業全体で4億円の売上を目指していく。
溶液土耕システム「ZeRo.agri(ゼロ・アグリ)」の4つ特徴
今回、黒川農場に導入されることが決定した、M2Mプラットフォーム「ZeRo(ゼロ)」による溶液土耕システム「ZeRo.agri(ゼロ・アグリ)」の大きな特徴は、施設内の環境情報をリアルタイムに収集・分析し、灌水施肥システムの制御を行う「施設内ゲートウェイ」、独自アルゴリズムを使用して灌水施肥テーブルを更新する「灌水施肥管理クラウド」、農作物の生育管理アルゴリズムを生成する「PCクライアント」、施設内の農作物に圧力水のみで灌水施肥を行う「灌水施肥システム」の4つだ。
また、M2Mプラットフォーム「ZeRo(ゼロ)」とは、ルートレック・ネットワークスが独自に開発した、情報収集および制御を行うICT技術であり、Wi-Fi利用無線子機とM2Mクラウドが使用されている。
このプラットフォームを利用することにより、新たに無線機やアプリケーションを開発することなく、迅速なM2Mサービスの導入を行うことができる。
株式会社ルートレック・ネットワークスホームページ
http://www.routrek.co.jp/